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擁壁について

擁壁とは

擁壁とは

「擁壁」という言葉を聞いて、その意味や具体例の説明ができる方は、少ないのではないでしょうか?
「擁壁」という言葉は、「難しそうだ」「特定の専門分野の話だ」など、聞いただけで避けてみたくなる言葉かもしれません。
しかし、「擁壁」は、皆様の生活や日常の中に確実に存在しています。ときには自分の敷地に、またお隣の敷地に存在し、目立つことなくその役割を果している存在なのです。
「擁壁」を辞書で引いてみますと、「土木工事で、土を切り取った崖や盛り土を保持するための壁状の築造物。かこい壁。」とあります。
少し分かり易く書きくと「道路と敷地に、またはお隣との敷地(自分の敷地内の場合もあります)に段差があれば、そこに擁壁が存在している場合がほとんどなのです」
道路と敷地の段差が、1mの場合は、「高さ1mの擁壁」、段差が2.5mの場合は「高さ2.5mの擁壁」が存在しています。
その材質は、ときには「RC(鉄筋コンクリート)造り」または「間知石ブロック造り」などがあり、その総称が「擁壁」です。

擁壁の種類

1.練り積み造擁壁(ねりづみぞうようへき):(間知石積・ブロック積・石積み等)


モルタルやコンクリートを接着剤や固定材に用いて石又はコンクリートブロックを積み上げた簡易な擁壁のことです。一般に石積み、ブロック積みと呼ばれています。

2.重力式擁壁(じゅうりょくしきようへき)


構造物の自重によって背面の土圧に抵抗する形式の擁壁のこと。通常は無筋コンクリートで、基礎地盤が良好な場合に使用されます。

3.もたれ式擁壁(もたれしきようへき)


地山もしくは裏込め土にもたれた状態でその自重により土圧に抵抗する擁壁のことです。重力式に似ていますが自立せず地山と裏込め土からの土圧でバランスして立っている擁壁で、背後の地山が比較的安定している場合に使用します。
通常は無筋コンクリートでつくられています。

4.半重力式擁壁(はんじゅうりょくしきようへき)


重力式擁壁と鉄筋コンクリート片持梁擁壁の中間形式の擁壁のことです。重力式擁壁と同様に自重により背面の土圧に抵抗しますが、コンクリート量を節約するために壁体の壁厚をやや薄くし、これにより壁体に発生する引張応力を鉄筋で抵抗させています。

5.片持梁式擁壁(かたもちばりしきようへき):(L型擁壁・逆L型擁壁・逆T擁壁等)


擁壁底部にかかと版を付け、その版上の土の重量で底版を固定して、片持梁と同様に水平方向の土圧を支える擁壁のことです。かかと版の形状によりL型擁壁、逆L型擁壁、逆T型擁壁があります。
鉄筋コンクリート構造で断面は重力式擁壁等よりも小さくてすみます。

6.控え壁式擁壁(ひかえかべしきようへき)


逆T型、L型擁壁の縦壁の背面に控え壁を設けた擁壁のことです。
鉄筋コンクリート構造で壁高7m以上によく用いられ、片持梁擁壁よりも縦壁の壁厚を薄くすることができ、経済的な断面となります。

7.現場打ち擁壁


現場でコンクリートを流して作る擁壁の総称のこと。現場で擁壁の形を作るため現地にあった形の擁壁を作ることが出来ます。ただし、現場での鉄筋を加工するなどの作業が必要となり、熟練工が必要となります。

8.プレキャスト擁壁


工場で擁壁を作成して現場で据え付ける擁壁のこと。現場では据え付け作業のみとなるため、作業の省力化が出来ます。

崖について

崖のある土地

崖のある土地

すぐ近くに地肌がむき出しの崖がある土地が、購入検討地の場合があります。
このような土地の場合、地域の条例などで建物を建てるときに条件が付けられることがあります。
たとえば、鉄筋コンクリートの擁壁を造りなさい。造らないのであれば、崖の高さの2倍離れたところでないと家を建ててはいけませんということです。
このような土地であっても、現実には、崖からあまり離れずに家が建っていることもあります。しかも、条例などで規制があることを、建築した家の住人も知らなかったりします。
しかし、現実に建っていても合法的なものかわかりません。どのような規制になっているか、必ず確認することが必要です。
擁壁を造らないことにすると、実際に建てられる部分があまりないので、擁壁を造らざるを得ないとすると、その工事費相当の金額は、擁壁が不要な近隣の土地より安く買わないと、割に合わない場合があります。
崖の図
崖の図
崖の図

崖の近くに家を建てるときの注意

ガケ条例


建築基準法施工条例(千葉県)の中の(第4条)ガケに関する規定(ガケ条例)により、次に定められているものをいいます。
角度が30°を超え、高さが2mを超えるもの(がけ)は、建築物の安全を確保するためにがけから建物を離すか擁壁等の検討を行い、建築確認申請及び完了検査を受け、検査済証の交付を受ける必要があります。計画している建築物の近くに擁壁がすでにある場合、建築基準法の検査済証が交付されているかどうか、また、2mを超える擁壁状のものがあり検査済証の交付を受けていないときは、がけ扱いになる事がありますので、ご相談下さい。
高さが2mを越えるガケの上の土地や下の土地に建物を建築する場合は(ガケの高さが2m以下であっても市の指導により擁壁等の設置が必要な場合がよりあります)、建物の位置についての規制があります。
工作物確認を受けた構造による石積みや、RC擁壁等で、ガケの保護をしてからでないと建築することが出来ません。
保護をしない自然のままでのガケで建築するには、ガケの上においては、ガケの高さの1.5倍以上距離を離して建てる、またガケの下においてはガケの高さの2.0倍以上距離を取れば建築することがあります。
道路・河川沿いなどの石積擁壁等がありますが、これらの擁壁は建築基準法に適合した擁壁とはいえない場合があり、規制の対象となりますので、特に注意が必要です。
ガケが他人の所有地である場合も、土地の所有者を問わず該当しますので、擁壁工事を行うにも土地の所有者の承諾を得ることは当然です。なお、建物の構造による緩和もあります